雑感 氷見卓也(2020.05.10)
みなさん、いろいろな活動自粛の中、いかがお過ごしでしょうか。実ある教育を語る会 会長 氷見卓也です。
新型コロナウィルスの感染拡大が世界中で大問題となり、数カ月が経ちました。メディアを見る限り、少しずつおさまりは感じるものの、まだまだ油断してはいけない状況です。
そんな中、児童・生徒の学力低下を心配する声も聞こえてきます。富山県では、市町村による若干の差異はあるものの、4月第1週の5日間を除き、ほぼ3カ月に及ぶ休業となっています。6月には、子供たちの元気な声が聞こえることを切に願います。
さて、これだけの休業を重ねる中、子供たちへ課題を提示したり、ホームページで学習のポイントを伝えたりするなど、各学校、できることに尽力しています。
では、それが子供たちの学習保障になっているかと問われると、それは、NO!と言わざるをえません。我々教師も、それはわかってはいるものの、今できることを精一杯やろうと、取り組んでいます。
当然のことですが、学級で机を並べ、仲間の考えに耳を傾け、自身の考えと比べて再考してこそ、学びにつながると思います。
オンライン授業は確かにすばらしいと思いますが、やはりそれはあくまでも1人きりでの学びであり、対話的で深い学びまでには高まるはずはありません。やはり、子供は仲間と共に学んでこそ、「大勢の中の自分の力や立ち位置」や「異なる見方・考え方」を知り、葛藤・驚き・嫉妬・喜び・楽しみ・自信等を様々に織り交ぜながら、学びを深化していくのではないでしょうか。
今回の休業を通し、「学校とは、子供たちの成長や学びにとって、ひいては社会全体にとって、本当に大切ですてきな場所なのだな」と、恥ずかしながら、今強く感じています。
子供たちみんなが登校してきた時、一緒に学べることに感謝し、日々を大切にしていきたいと心から思います。
実ある教育を語る会 会長 氷見 卓也
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