活動の趣旨

1 活動の目的

  「子供にとって実のあることって何だろう?」ここが我々の原点であり、2017年より議論し問い続ける中で研鑽を積み重ねてきました。

 本会(実ある教育を語る会)では、これまで「芽線」を基にした子供の見取りを中心とした研究をはじめ、キャリア教育を中心に据えた教科・特別活動の在り方等の研究に取り組んできました。令和5年度は、原点に回帰し「芽線」を基にした子供の見取りを中心とした研究を行ってきました。

 子供にとって実のある教育を思考し、議論を通して新たな意義や価値観に出会ったとき、子供に接する教師の明日が変容します。そして、その教師からの関わりで子供が変容します。さらに1人の子供が変容すれば、2人目3人目と次々に子供に変容が起こります。そのように個が変容し続ける学級集団の中では、我々教師だけでなく、子供も共に実あることを考える仲間となり得ます。

 また、研究を重ねてきたことでわかったことがあります。それは、子供にとって実のある教育を考えるとき、未来志向であることが重要であるということです。未来を生き抜く子供たちを育成していくにもかかわらず、教師が過去に囚われて物事を考えていては何事も前に進みません。

 激変の時代と言われ、様々な事実が加速度的に変化する時代において、次なる一歩を踏み出すことはとても勇気のいることだと思います。しかし、変化に怯えて一歩も踏み出せない人が多いこともまた事実ではないでしょうか。我々が「昨年度と同じ」「例年通り」と過去を踏襲するだけでは、時代に取り残されるどころか逆行してしまう子供を育成することにも繋がりかねないのではないでしょうか。

 最後に、令和6年度は「今ある教育を実ある教育へ 〜学校に在るものの在り方を問う〜」をテーマに活動をしていこうと思います。本会には、これからを担う若手の先生が在籍し各学校で実践しています。しかし、昨今の小学校には、かつてのような安定感がありません。どっしり構えたベテランの学年主任はおらず、30代、早ければ20代の学年主任が学校の中心となって学校運営がなされています。

 私は、ここに1つの大きな課題があると考えます。それは「継承」です。運動会や学習発表会等の行事や、学級づくり、清掃指導や給食指導に至るまで、それは、何のためにあるのかという意義が継承されていません。意義があるのに「面倒くさい」から行事を縮小したり、指導できないから清掃指導は放っておいたり、学級はいじめさえなければよいと消極的になってしまったりしている現実が眼前にあります。

 これでは、子供にとって実ある教育を考える前に、いろいろなものが崩れ、消失してしまいます。そうならないためにも、令和6年度は在り方を問い、今ある教育を実ある教育へと捉え直していくことを中心に、研究していきます。

 令和6年4月1日

  実ある教育を語る会

   3代目会長 石垣 孝太



2 入会資格

  本研究会に関心のある方ならどなたでも

       連絡先にメールをください



3 活動場所・時間

  富山国際大学 救急薬品市民交流プラザ等

  月に1~2度、

     ( 水または金曜日 19時~20時 )   

       zoomによるリモートで開催することもあ  

     ります