大館市立桂城小学校視察(2019.08.07)

  今回は、「大館ふるさとキャリア教育」を実際に推進している、2つの小学校を訪問させていただいた様子をご紹介します。

大館市立桂城小学校
 【学校運営方針】
テーマ「チャレンジ・チェンジ・大館市」
〜すべては未来大館市のために〜
 大館市立桂城小学校の学校経営の基本理念は、「教育は人づくり・未来づくり」である。学校における全教育活動を通して、ふるさと大館への愛着心と未来を創ろうとする自立心・チャレンジ精神・実行力等を養い、ふるさと大館に根ざし、自立の気概と能力を備えた人財を育てていくことを方針として掲げている。
 
【学校の特色について】
 桂城小学校では、知育部会、体力部会、生活指導部会、ふるさとキャリア部会の4指導部会を中心として、学校運営が行われている。特に、ふるさとキャリア部会は、富山県にはなく、キャリア教育を学校教育の中心に据えて、教育活動が展開されている点で、新たな示唆が得られた。
 ふるさとキャリア部会は、大館市が取り組んでいる「ふるさとキャリア教育」を受け、4年前に新設された部会である。生活科や総合的な学習の時間を単元構想し、学校の近くにある市立病院へのボランティア活動や、アメッコ市への参加等、地域の中で子供が学び、地域に根ざした子供を育成していくことに、全教職員が一丸となって取り組んでいる。
 桂城小学校におけるふるさとキャリア教育は、「桂城未来科」を名づけられており、学年ごとに展開される「学団未来科」、全校で一斉に行われる「全校未来科」の2つのものが存在している。今年度の「学団未来科」の単元名は以下の通りである。
1年生「バラ園や保育園でボランティア」
2年生「はっけん!たんけん!わたしたちのおおだて」
3年生「太陽SUN・3 大館元気隊」
4年生「大館イッテKプロジェクト Part2」5年生「チャレンジチェンジ!夢に向かってステップアップ」
6年生「広がれ 大館のすばらしさ」
 また、「全校未来科」では、ようこそ先輩と題し、オリンピック選手や会社の社長等、多岐にわたる桂城小学校の卒業生の講演が行われたり、白鳥の旅立ち集会を開催して、自己を見つめ、自己の成長を確認し、次なる目標を設定する活動が行われていたりする。
 
【視察を終えて】
 桂城小学校教頭・岡部先生は、桂城小学校におけるふるさとキャリア教育発足に携わった先生である。「桂城小学校ならではのふるさとキャリア教育を考えたとき、一番に考えたことは、地の利だった」と仰っていた。どのような単元構想をすれば、桂城小の子供たちが桂城に根ざし、そして大館市に根ざしながら、勤労観を養うことができるのかを子供の立場に立って考えたと推察される。
 子供にとって、本当に意義のあることはどのような教育活動であるのかを考え、それを展開し実践を積み重ねてこられた岡部先生。子供の未来、大館の未来を本気で考える先生のお姿に、教師として学ぶことがとても多かった。

実ある教育を語る会

富山県小学校教諭の有志による実践研究会です。日々の実践を基に研究を深めます。 〜真贋を見極める目を!真実を追い求める目を!未来を作る芽を見つける目を!〜 第3章スタート! 引用参考 http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/colored/info/kyoto.htm