富山国際大学 記念フォーラム 講演(2019.08.03)
富山国際大学子ども育成学部創立10周年記念フォーラムとして、苅谷剛彦先生の講演があり氷見と村田が聴講してきました。
来年度から小学校では新学習指導要領の基、新しい学びがスタートします。刈谷先生の講演では、新学習指導要領で行われる「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」について、本当に分かっているのか?できているのか?といった切り口から、教師が「言葉の曖昧さ」に気付くことや「批判的思考」をもつことの重要性についての話がありました。
また先生の話からは、教師は「論証における飛躍と論拠」について鋭敏に感じることが重要ではないかという提案がありました。特に日本の教師は、「素直」であるという特徴があり、それはよさでもあるけれども、文章や言葉に対して「変だ」という感覚を大切にして、そのことに対して自分で調べるということが重要ではないかと述べられていました。
さらに、日本の学校教育は帰納的な思考が欠如している傾向があるため、目の前の子どもの事実から出発して教育政策を組み立てていく必要性について述べられました。
最後に苅谷先生は、「あなたは考える教師ですか?考える教師になれますか?」と問われました。日本の学校は共同体という特徴があるため、忖度や同調圧力が起きやすくなる現状があり、このような中で教師自身が批判的な思考をもち、前提認識を疑って考え続けていくことが重要であると述べられました。
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