第23回研究会(2019.08.02)
梅雨も明け、8月となり、暑い熱いアツい夏本番を迎えました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
本研究会は、会員一人ひとりがアツいハートを持ち寄り、暑さに負けない熱い研究会を展開しています。
さて、今回は、亀ケ谷先生、荒木先生に「今思っていること」を発表してもらい、協議をしました。以下、個人情報保護のため、一部割愛してお伝えします。
<亀ケ谷先生>
・初めて6年生を担任しており、昨年度の6年生のようにという思いで、毎日全力でがんばっている。しかし振り返ってみると、本当にこれでよかったのか、もっと子供たちに適した関わり方や、接し方があったのではないかと思うところがある。
・子供の特性をうまく生かせていないことがある。また、学級全体を考えたときに、個にとってこれでよいのか考えてしまうことがある。
・行事ごとに、目標をもたせることはよいと分かっているのだが、ただ書かせているだけでは、何の意味もない時間となってしまう。何かよい方法はないか。
<協議内容>
・6年生を担任していると、それだけで日々の「やること」に流されてしまうのは、仕方がない。その中で、子供たちにとって必要なこと、例えばキャリアビジョンを描く機会を与えてやること等が大切なのではないか。
・学校行事の中で、何を優先するのかを考えていかないと、全てのことを「大切だから」といって「やらなければならない」(イラショナルビリーフ)という状態のままでは、過去の産物の上に積み重なる学校行事になっていくだけである。これを「やりたい」と心から思う教員はいるのだろうか。
・子供の特性を捉えたときに、子供に「どうなりたいか」、「どうしたかったのか」を聞いて、その子の思いや考えを表出させてやることが大切である。そうすることで、子供も先を見て行動ができるようになり、また担任も子供がどんな未来を見ているのかが分かり、一緒に考えていくことが可能になるのではないか。
<荒木先生>
・日々、子供たちと接していて、おもしろい。もちろん、遊んでいて楽しいこともあるが、その中でトラブルが起きてしまうこともある。そういったときに、子供たちが「自分たちで解決していける」ようにしていきたい。どうしたらよいか。
・学習面で、もっと子供たちにその必要感が伝わるようにしていきたい。
・キャリア教育とつなげて、小学生には「好きなことをとことんやる」「興味のあることに挑戦してみる」といったことが大切なのではないかと考える。
<協議内容>
・初任者として、どんどんチャレンジして、失敗したこと、うまくいったことを重ねていってほしい。そして、そのうちに、誰にもできない「荒木実践」になっていく。自分自身のキャラクターを存分に生かしていってほしい。
・子供たちとつながっていることがよくわかる。課題はあるだろうが、荒木先生の根底にある子供に対する思いを大切にして、子供に寄り添っていくとよいのではないか。
・子供に芽線をもって接すると、見え方が広がっていく。子供とつながっているからこそ、さらにもう一段階、子供に近づいてみると、もっとおもしろくなるのではないか。
今回も、2名の先生方に新しい風を吹き起こしてもらいました。学校に慣れてくると忘れがちになる、「全力で取り組む姿勢」、「何事にも手を抜かない態度」を再び学ぶことができました。”初心忘るべからず”子供に寄り添っていくことで、個性を発揮した唯一無二の教師となっていくのではないでしょうか。
これからも、初心を大切に、学びの同志たちと研究を重ねていきたいと思います。
多くの方々、日々、本研究会のホームページをお読みいただき、本当にありがとうございます。
これからも、実ある教育を語る会をどうぞよろしくお願い致します。
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