第87回研究会(2024.3.25)

今回の研究会は富山国際大学で行いました。

今回の研究会では、論文が完成したことの報告、これまで、様々な場面でお力添えいただいた辻井先生のご退官、新たな道を歩むメンバーの門出の式、今後の研究会の方針についての話合い等が行われました。

昨年度、「芽線」を意識して子供と向き合い、約1年間活動してきた内容をまとめた論文が完成しました。富山国際大学の辻井先生をはじめ、様々な先生方のお力添えがあったからこそ完成させることができたと思います。本当にありがとうございました。


論文をまとめていく過程の中で、教師自身の「芽線」がPDSAサイクルを通して変わってきていることや、教師によっては、子供の様子を見てすぐに芽線を考えられる教師もいれば、関わりの中で芽線を見出す教師もいたことが分かってきました。

このことを踏まえて、次年度の研究会の方向性を話合いました。

教師の芽線のもち方の研究や、子供がなりたい自分に向かっていくためにどのような手立てを行うか記録を基に追う研究、一人の子供を対象とし教師の様々な手立てを考えていく研究等、様々な方法が出されました。今年度の研究を通して、子供の実態を捉えて適切な「芽線」を描く難しさを感じているメンバーが多くいました。そこで、「芽線」の定義を再度確認するとともに、子供の実態と可能性を適切に捉えること、そしてどのような「芽線」を描くことができるかといったことを見つめ直そうという方向に決まりました。「芽線」をしっかり把握して、今回の論文でまとめた内容から、次年度につなげていきたいと思います。


最後に辻井先生がご退官させるということで、メンバー全員からこれまでの感謝の気持ちを込めて、プレゼントを渡しました。大変お世話になりました。

辻井先生から、

「この研究会の設立から携わり、同じように学ぶことができた。小学校でのキャリア教育が有効であることも分かり、学校全体で進めると児童が穏やかになり、学力も上がってくる。市や学校で取り組んでいくためにも、原動力としてこの会で学び続けてほしい。そして、大きな渦を起こしていってほしい。」ということや、

「論文で追究してきた内容を積み重ねることも、大切な研究となり得る。積み重ねることで見えることもある。焦らずに研究していくこと、いろいろな角度から様々な人の意見を聞くことが大切である。」とのお言葉をいただきました。

これからも「子供にとって実りがある教育」を模索しながら、日々学ぶ姿勢を忘れずに、取り組んでいきたいと思います。

また、これまで研究会を率いてくださった、村田先生、宮腰先生が今回をもって研究会の中心から身を引くこととなりました。今後の研究会は、新会長の石垣先生に引き継がれます。令和6年度からは第3シーズンとして、新体制となり新学期を迎えることになります。

これまで本研究会が培ってきたことを生かし、新たなステージへと着実に歩んでいこうと思います!                                林 大登

実ある教育を語る会

富山県小学校教諭の有志による実践研究会です。日々の実践を基に研究を深めます。 〜真贋を見極める目を!真実を追い求める目を!未来を作る芽を見つける目を!〜 第3章スタート! 引用参考 http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/colored/info/kyoto.htm