第82回研究会(2023.9.15)

 今回は会員それぞれが持ち寄った前期の実践をまとめた文章を読み合うことで、確認と今後の子供の見取りを考える会とした。

 一学期の実践を通して子供の姿から見えてきた「芽線」を語り合う中で、実践者には見えていなかったその子供の新たな「芽線」を得る機会ともなった。また、教師自身が子供たちの可能性を想像力(妄想力!)豊かに思い描き、どのようになってほしいと思うかをもっと未来志向で明確にする必要があるという課題が明らかとなった。

 今回、「芽線」の定義がより具体的になったことで、自分自身の子供への見方や関わり方が変わっていくイメージが湧いた。

 後期の実践にあたって、対象としている子供の将来を生きる姿をイメージしながら子供に関わるという「芽線」の捉えの共有ができた。子供の強みや得意、関心・意欲等の将来に花開く可能性がある「芽」を教師が見付け、価値付け、肯定的に返していくことを意識していきたい。どの「芽」を花開かせるかは子供が決めることであり、子供自身が自分の可能性の「芽」を育てていく必要がある。教師は、小さな可能性の芽を沢山見付け、その芽を育んでいくための方法・心構え・意欲等を教え、寄り添って励ましていきたい。

 現在行っている実践を各自が継続していくとともに、折を見て子供に対する自身の「芽線」を振り返ることで、教師の変容もより明らかになっていくだろう。

                                    松井 健悟

実ある教育を語る会

富山県小学校教諭の有志による実践研究会です。日々の実践を基に研究を深めます。 〜真贋を見極める目を!真実を追い求める目を!未来を作る芽を見つける目を!〜 第3章スタート! 引用参考 http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/colored/info/kyoto.htm