夏の番外編(2018.08.27)
8月27日、夏の番外編を行いました。
前回の小学生版マンダラートの開発に続き、学習指導案の検討を行いました。
<提案者 宮腰>
・小中連携の一環として、中学生から語られる言葉(体験談)を聞き、働くことの意義に気付くことをねらいとする。
・2学期の総合的な学習の時間において、子供たちが自分の可能性について考える機会となるような実践を行っていきたい。
・子供たちが職業について調べることに終わるのではなく、働く人の職業観にふれられるような、やりがいに迫ることができるような実践にしていきたい。
(指導案詳細は、割愛)
<協議>
・14歳の挑戦において、中学生が本当に行きたいところで職業体験をできていればよいが、行きたいところではない場所で体験してきている生徒もいることが予想される。その各自のモチベーションによって、語られる言葉が違ってくることもあるだろうが、どんな言葉が語られるかが見所となりうる。
・中学校や高等学校から見ると、小学校では、進路指導がなされていない。夢をもつことに終始しており、「働くことの意義」を考える機会が必要なのではないか。
・キャリアビジョンとレリジエンスについて
キャリアビジョンは、「人生において描く、なりたい自分」。
レジリエンスは、「耐性(現実の厳しさに耐える)」。
夢には具体性がなく、夢に具体性を描いた自分を現実に落として、自分に向き合い耐性を身につけることが必要なのではないか。
・「誰かのために」という利他的な行動を求めることは、学校教育における集団教育としては成立するが、「自分のために」という利己的な個人に視点をあてるキャリア教育とは”ずれ”が生じてくるのは、必然的であるように思う。そのバランスをとりながら、社会の一員として生きていける人になっていくためには、どのような能力や視点が必要になってくるのか。
・仕事の「やりがい」とは?それを感じながら仕事をしている大人たちはどのくらいいるのだろうか。そのような大人に触れなければ、「やりがい」について考えたり、感じたりする機会すらないのではないか。
次回は、辻井教授にご指導をいただきながら、論文にまとめていくための項立てを中心に行っていく予定です。
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