夏の番外編(2018.08.06)

夏休みの近況報告と、前回欠席だった宮腰先生と話し合われた内容の共有を兼ねて、メンバーで集まって情報交換を行いました。

夏休み中ですが、メンバー各々が、研修会や出張、指導案検討等でなかなか多忙なため、短時間で話し合いました。


小学生版マンダラートや、キャリア教育を系統的に行っていくために、という話題で話し合いました。

以下はその内容です。


小学生版のマンダラートとしては、やはり内容を9つから3つ~4つ程度に絞って使っていくことが必要。

秋田県は、キャリアノートを作成して、小学校低学年から中学校卒業までを系統的に指導していこうとしている。

その中に、特に小学校の低い学年段階で「他者に対して自分が役立てた」というような項目がある。他人のために、自分がどれほど役に立てたのかということが、夢を描くための動機づけとして本当に重要なのだろうか?学級の枠組みの中で、「他者に役に立てたことを価値があること」として、教師から刷り込むように教え込まれるよりも、本人が「没頭できることを探す」ことが重要なのではないだろうか。

「他者貢献」といったものは、長く続けたり内発的に動機づけられたりするものとして重要な要因だが、小学校段階では、自分の好きなことや興味をもっていることを見つけて大切にしていくことも、将来を描くことにつながるのではないだろうか。他者貢献が、真の意味として、動機づけとして働いてくるのは、もっと社会性が育った月齢段階なのかもしれない。

また、他者からの評価によって、自分では気付かない、得意な面や意外な面に気付く場合もある。その他者からの評価がきっかけとなり、将来のキャリアビジョンが開けてくる場合もあると考える。そういう意味での他者との関わりは価値があるであろうし、そのような関わりの場をどのように設定するかが、我々教師の責務であると考える。

一般的なマンダラートは、職業を中心に据えてスタートするのが基本である。しかし、その一方で、自分をリフレクティブに見つめるために、自分を中心として描いていくものもあってよいのではないだろうか。そうすることで、自分の特徴が見えてくると、将来的な職業へとつながりやすいのではないか。そして、好きなことや得意なことが複数合わさるところに、その子どもに適した仕事や自己実現の場、ビジネスチャンスがあるのではないだろうか。

そのようなマンダラートでは、自分のウイークポイントも書いてあってよい。そのウイークポイントも、反転すると強みになってくる。特に小学校段階では、子どもと濃い時間を共にしている学級担任教師が、そのウイークポイントを積極的に反転させて伝えていき、励まし、そして勇気づけていくことが効果的に働くのだと考える。


2学期は、キャリア教育を意識した授業を実際に展開し、メンバー同士でその授業を参観し合い、分析していく予定です。

次回8月27日は、キャリア教育を意識した単元構想、小学生版マンダラートの具体等を持ち寄り、検討を行っていきます。

暑い夏、がんばります!!

実ある教育を語る会

富山県小学校教諭の有志による実践研究会です。日々の実践を基に研究を深めます。 〜真贋を見極める目を!真実を追い求める目を!未来を作る芽を見つける目を!〜 第3章スタート! 引用参考 http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/colored/info/kyoto.htm