第77回研究会(2023.04.28)
新年度が始まり、早1ヶ月が経ちました。新天地へ赴かれた方、新たな役職に就かれた方、そして新しい子供たちと出会われた方、引き続き子供たちの成長を任された方、それぞれが新しいステージで新たな課題と向き合いながら今年度の方向性が少しずつ見えてきた頃かと思います。
さて、今回の研究会では、アンケート結果を基に、比較的自尊感情尺度の低い子供にどのようにアプローチしていくのかを話し合いました。もちろん、芽線の視点は外さずに、子供の少し先の未来を見据え、そこにある「あなたの姿」を共に思い描く1人の協力者として関わっていきます。(尚、今回の研究会で出された情報や意見は、教員・子供の個人情報保護の観点から割愛させていただきます。)
出された情報や意見には、以下の共通点が見られました。
・自尊感情が低い子は、学級内で見ていても「気になる」
・教師の見とりを基に、子供の困り感や特徴的な行動を共有し、プラスの行動に変えていきたい
・その子の背景を見とるだけでなく、時には話をして「どうなりたいのか」や「今の自分をどう思っているのか」を知る必要がある
・日々子供と関わる中で、大前提として信頼関係を築くことが大切(認めるだけでなく、叱ることもできるようになる、叱っても大丈夫な関係性)
・芽線の視点を共有できた子は、その後どのように変容するのかを見とっていく
・その見とりを基に、さらなるプラスの芽線を共有する(認める)
来週からは、今回話し合ったことを基に、子供との関わりに実践していきます。そして、次回の研究会では失敗したことや悩んでいる対応も含めて進捗状況を共有していきます。
今回の研究会で私が思ったことは、ずばり「負けたくない」です。
若手の先生方は、とても子供のことがよく見えていますし、状態を語らせたら、私なんかより、とても詳細に分かりやすく伝えてくれます。ただ、子供の状態が見えているだけに、「(少しでもプラスに変えていくには)どうやって、どのように子供に関わっていけばいいんだろう」というもどかしさのようなものを感じていることが伝わってきました。もちろん、それは中堅・ベテランになっても感じることですが、きっとその頻度が多いのだろうと予想できます。私も若手時代にはそうだったので。
だからこそ、子供のプラスの変容に出会ってほしいと願います。そして、子供の可能性に出会うと同時に、自分の可能性の広がりに気づいてほしい。吸収力のある今だからこそ、学級担任としてがっぷり四つで子供と関われる今だからこそ、悩みながらも楽しんでほしいと思います。
私は、そんな若手に「負けたくない」
石垣 孝太
0コメント