第62回研究会(2022.06.17)
久しぶりに国際大に集まっての研究会でした。
今回は宮腰先生の社会科推進研での発表をもとに、「発表会にならない社会科での話合い活動」について検討しました。社会科の授業をしたことのある若手メンバーからは、社会科での話合い活動について次のような意見が出ました。
・単元によっては話し合う内容が少なく感じ、あまり発表をさせたことがない。
・教科書に載っている資料はどれも大事であり、それぞれを突き詰めていくと時間が足りない。テストに出てくると言うこともあり、「読ませなければならない」というスタンスから講義形式になることが多い。
そこで、生産する農作物を題材とした話合いを展開した宮腰先生の事例をもとに、話合い活動の仕組み方を学びました。習得させたい知識を子供が自分の言葉で話すように発問の内容を吟味することが、子供同士が意見を関わらせる話合いにつながるという一例を見ることができました。
そこから「上越市と帯広市の雨温図を提示し、どのように授業を進めていくか」ということについて意見を出し合いました。
(どのように進めていくかは皆さんも検討してみてください。)
各々が意見を出し合って得られた知見は「社会科では『何を学ばせたいか』を考え、子供たちが話し合うための共通の土台(課題、資料)をもつことで子供が調べたことを関わらせることができる」ということと、「問いの背景がグレーである(何通りも答え方がある)ことが子供同士の関わりを生む」ということです。自分の実践を見直したり、授業を見せてもらったりする時には、それらの重要性を感じることがあるけれども、自分自身が実践できているかと考えると、より吟味していく必要があると自分を見つめ直す機会になりました。
後半は村田先生の特別活動の実践紹介でした。課題として2点挙げていただきました。
・趣向が伴うものを話合いの題材として取り上げると、合意形成に結びつきにくい
・話し合う題材は土俵が広く、1時間の中でどこまで話し合うかを検討する必要があった。
辻井先生のお話
・子供たちの「なぜ」をどう作り出すか。その「なぜ」が土台となり、考える必要性を生む。
・学びが「面白いね」「生活につながっているね」ということを子供たちに実感させてほしい。
・指導案を作る時は、何かの時に思い切って挑戦するような指導案を書いてほしい。基本があって初めて個性が出せる。失敗して次への糧になっていく。無駄な失敗はない。
0コメント