第60回 研究会(2022.04.20)

 今回の研究会は、新メンバー(林先生、大越先生)が加わったということでメンバーの自己紹介をした後、「今年度の自分の学年・役割」、「今自分が研究したい問いや気になっているテーマ」についてオンラインで語り合いました。


 また、年度最初の研究会ということもあり、本研究会のビジョンについて確認しました。

 令和4年度も、

子供を中心に捉え、子供にとって「実ある」教育をさぐる

様々な経験や経歴の教員が、互いに聴き合うことで自らの学びを深め、実践力を高める

教育を未来志向で捉え、既存の学校教育の枠組みや価値を見つめ直し、新たな提案を行う

の3つを柱として研究を行っていきます。

 また、村田先生からの提案により、今年度はさらに、「それぞれのメンバーが置かれた立場で、自ら問題意識をもって取り組むこと」を大切にし、教師の主体的な学びをベースとして、その中から研究会としての問いやテーマを探って研究を深めていく、といった形で進めていきます。

 新年度を迎えて、各々のメンバーの学校や学年・役割が変わりました。学校が変わり新たな職場となった者、初めての学年を受け持つ者、校務分掌の主務者となり推進する役割になった者、学級担任ではなく学校を支える教務主任としての役割になった者等です。

 今回の研究会では、メンバーそれぞれの「今年度の自分の学年・役割」と「今自分が研究したい問いや気になっているテーマ」とを直結させて、自らの問題意識・課題について話合っていきました。

 以下その紹介をしていきます。


石垣先生「やらなければいけないことに追われてきたと感じている。研究主任となり、教員が本当にしたい研究とは何か?今必要な学びは何か?を考えていく必要がある。意味のある研修や先生たちが本当にしたい研修を増やしていくためにも、自分自身を見つめ直していきたい。」


松井先生「幼保・小・中連携の令和の富山型教育の指定授業をする予定で、どのように授業をしていこうか悩んでいる。教科横断的な学びや幼保・小・中連携を意識した授業を仕組んでいく際に、中学年という立場で何ができるかを探っていきたい。」


馬淵先生「道徳の推進教師となったので、自身がこれまでに取り組んできた道徳を見つめ直していきたい。主体的で対話的な道徳とはどうすればよいかや1年生でどこまで取り組むことができるのかを探っていきたい。」


大島先生「6年担任になり、学校行事や特別活動に力をいれていきたいと思っている。子供が主体となって進める行事のあり方や、集団としての成長や個の成長のために自分ができることは何かを探っていきたい。」


荒木先生「体育主任となったので、まずは体育の授業に力を入れていきたい。また、5年担任となり、自分がこれまで行ってきた学級経営をもう一度見つめ直し、子供が主体的に取り組む学級を目指していきたい。」


近藤先生「初めて2年担任となり、昨年度までの中学年よりも低学年はさらに自分のことで精一杯な印象を受けている。自分のことだけでなく、友達のため、学級のため、学校のため、と広い視野で捉えられるよう、係活動や当番活動、授業といった機会を大切にしていきたい。」


林先生「特別活動の研究校となっていることをいかし、特活・キャリア教育を中心に学級経営をしていきたいと考えている。学級目標を基盤としつつ、子供の個の課題も大切にし、月一程度振り返りを入れることで、子供が自分の成長を少しずつ実感できるようにしていきたい。」


大越先生「教員1年目として、目の前のことを一生懸命に取り組んだり、周りの先生の様子を見たりしていきたい。また、学級経営についても考え、学習規律をどうつくっていくかや友達を大切にする子をどう育てていくかということも探っていきたい。」


 語り合う中で、メンバーそれぞれが自らの置かれた立場で問題意識を高め、研ぎ澄ませていくことで、新たな問いや自分が今年度大切にしていきたいことが少しずつ見えてきた研究会となりました。

 次回の研究会では、石垣先生の問いから「学校の校内研修で、自分ならどんなことをしたい?ー学び続ける教師とは?何を?どのように学んでいくのか?」というテーマで話し合っていきます。

 

 令和4年度も子供にとっての「実ある」とは何かを問い続けていくこと、教師自らが問いをもって学び続けることを大切にしながら研究を進めていきます!

                               文責 大島 一也







 


実ある教育を語る会

富山県小学校教諭の有志による実践研究会です。日々の実践を基に研究を深めます。 〜真贋を見極める目を!真実を追い求める目を!未来を作る芽を見つける目を!〜 第3章スタート! 引用参考 http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/colored/info/kyoto.htm