第4回研究会(2017.11.28)
今回は、前回の研究会で話し合われた「芽線の一覧表」の試作を持ち寄り、どのような観点で一覧を作成するのがよいか、議論が交わされました。
担任の主観により、4つの学級の子供達の特性、将来芽吹きそうなよさを一覧として自由に示し、各学級担任が、子供達のよさをどのような観点で捉えているのか、見比べてみました。
各学級担任が、その子の今現在の姿、よさを捉えて書かれたものと、将来にこんなことにつながればよいな、こう伸びてほしいなという願望まで書かれたものと、大きく2つに分類することができました。
今回の研究会を通して、本研究会が目指す「芽線の一覧表」は、子供を子供としてのみ捉えず、また学級を単なる子供の集合体でなく一社会として捉えることが重要なのではないか、ということが見えてきました。
さらには、現在、小学生である子供達のよさを、社会で話題となっている事象や社会に現存する職業に例えて声かけをすることで、自己のよさを社会とリンクさせて感じさせることができるのではないかという話にまで発展しました。
元来、学級経営を行う上で教師が発する子供へのほめ言葉は、ある種「子供向け」であり、子供達に本当に響いているのか、という疑問があります。子供は「社会の本当」「大人の本音」といった、秘匿とされたところを知りたがります。よってありきたりの「子供向け」のほめ言葉は高学年になるにつれ、慣れ、廃れていく可能性があります。そこで、あえてそれらは背景としてしっかり捉えてしまっておき、社会的に話題となっていること、現存する職業、さらにはこれから生まれるかもしれない職業とリンクさせて、いかに子供に伝えられるかが、子供個々の真の自己肯定感の高まりにつながるのではないかと考えました。その自己肯定感とは、不安な未来に対し「ぼくも社会とつながれそうだぞ。」「ぼくを少し大人として認めてくれた。」という自分にしかない、自分を社会の一部として認める感覚と捉えました。
しかし当然、本来子供には自由な将来が保障されているわけであり、担任の主観と言えど、決して決めつけ引っ張るのではなく、年間の学級経営を通して、子供の自由な意志を何より尊重しつつ、書き加え、修正していく必要性もあると考えました。
今後は、「芽線の一覧表」の完成、それに準じた日頃の教師から子供への声かけの在り方について検討していく予定です。
次回は、12月23日、芽線の一覧表、芽線を意識しての声かけについて案を持ち寄り議論します!
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