第44回研究会(2021.05.28)
今回の第44回研究会は、富山国際大学において、辻井教授を交えて行いました。
前回の研究会で「実ある教育とは」について話し合ったことを基に、“子どもとぐっとつながれたとき”について、各会員の今までの経験からの思いを出し合いました。そうすることにより、本会が考える“実ある教育”の明確化を図りました。
各会員の経験からの思いを出し合う中で、「緩急をつける」「自己開示する」「子供と遊ぶ」「おおげさに褒める」「まるごと認める」「全力で相手をする」などなど、様々な重要なキーワードが浮かび上がりました。
また、子供がエピソード記憶として深く心に何かを刻むのは、学校の正規の日課外にある「非日常」の何かが鍵となるのではないか、という話になりました。
最終的には、教師が経験年数を重ねるほど、子供と一緒に遊んだり、全力で活動に取り組んだりするというスタイルから、子供の特性や思いを捉え、各子供との対話を一つ一つ重ねていくスタイルへと変わっていくということが見えてきました。
この一連のスタイルの変化は、子供のことを第一に考える、子供を職務の中心に据えるという立場に立つ教師ならば、皆が通る道なのではないか、という共通認識に繋がっていきました。これらは、教師の職能発達・教師自身のキャリア発達とも捉えられ、子供と共に成長する教師の姿も、今後研究対象となるかもしれない、という新たな視点も生まれました。
今回の研究会を通し、改めて教師と子供のよりよい相互作用の在り様について深く考えることができました。
次回からは、今一度、研究の視点をキャリア教育に戻し、先進的な取組みを行う地域の現状について、皆で学ぶ予定としています。
松井 健悟
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