雑感 氷見卓也(2021.04.11)

   カント オㇿワ ヤク サㇰ ノ アランケㇷ゚ シネㇷ゚ カ イサㇺ
「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」

   これは、大ヒット漫画「ゴールデンカムイ」に出てくる、北海道アイヌに伝わる言葉です。「ゴールデンカムイ」は、日露戦争で「不死身の杉元」と謳われた兵士が、とある目的の為にアイヌが隠した莫大な埋蔵金を欲し北海道を駆け回る大人気漫画です。立ち塞がる圧倒的な大自然!凶悪な死刑囚!そして、アイヌの少女「アシリパ」との出逢い。金塊争奪戦から目が離せない、激アツなお話です!
   話の展開自体が当然おもしろいのですが、加えて北海道の大自然の雄大さ、脅威、自然に寄り添い育まれた美しいアイヌ文化にも興味が湧きます。
   「アイヌ」とは「人間」を表すそうです。そして、「カムイ」とは「神」を表すそうです。アイヌ文化では、我々人間以外の動植物は、個々それぞれ「カムイ」と位置付けられます。草も、木々も、犬も、猫も、熊も、、、みな「神」としてこの世に降りてきているという考え方です。そして、我々はそれら動植物のいくらかを食し、纏い、生を繋いでいます。それは過去から、あらゆるものが発展した現代においても、変わらないことです。
   また、アイヌの人たちは、カムイの恩恵をよく理解し、様々な形でその魂を天に返します。アイヌの人たちは、自然に生かされる人間の仕様のない生を十分理解しているという点で、とても素敵な文化を有していると思います。

   私たちの役目は何でしょう。何をするために天から降ろされたのでしょう。自分の意志で誕生する生物はいません。しかし、産まれたからには、何か世の中のために、何か役目を果たして朽ちたい、そんなことを最近思います。
   さあ、新学期がスタートしました!私個人は、6年生を担任させていただきました。自身の役目としっかり自覚し、来春すてきな卒業式ができるよう、努力していきたいと思います!

   「ゴールデンカムイ」  ぜひ!!
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71470?page=3より引用
最終閲覧  令和3年4月11日

実ある教育を語る会

富山県小学校教諭の有志による実践研究会です。日々の実践を基に研究を深めます。 〜真贋を見極める目を!真実を追い求める目を!未来を作る芽を見つける目を!〜 第3章スタート! 引用参考 http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/colored/info/kyoto.htm