第41回研究会(2021.02.10)
今回は、3月に公開予定の紀要論文について辻井教授にご意見を伺うため、富山国際大学で研究会を行いました。
「具体的な実践と昨年の県外出張(京都・秋田)で学んだことが生かされてきた。このような実践を2、3年継続し積み重ねていく必要がある」とご指導をいただきました。
【論文作成を通して会員が気付いたこと】
・キャリア教育の視点が学校全体に浸透しづらい
・公的なバックアップの必要性
・実践に共通項が少ない
それら会員の気付きに対して、辻井教授からは、「『子供が変わる』瞬間を目にした時、キャリア教育が実践されていることに教師が気付くことが重要であり、実は日々の教育活動がすでにキャリア教育であるという視点をもつことが浸透の第一歩だ」とご指導いただきました。
では、なぜキャリア教育の実践の効果が学校全体には伝わりにくいのでしょうか。原因の1つに「多忙化解消による教師間の対話の減少」があるのではないかという話になりました。それぞれの教師が自分の実践の成功例や失敗例を語り、後輩に伝える「余裕」が現場に少ないのが現状であり、やはり本会の名前にもあるように、「教育を語ること」の大切さを見直すことが必要なのではないかということに話は進んでいきました。
【次年度の方向性】
今年度の振り返りから次年度は「教育を語る
こと」に重点を置くこととしました。それぞれの実践や指導観を持ち寄り、よさを学び合おうと考えています。キャリア教育の実践に限らず、教科指導や学級経営の実践も持ち寄る予定です。自分達の土台を固め、さらなるステップアップを図る年にしていきたいと思います。
今年度もあと少し、会員一同、気を抜かず、職務に、研究に力を注いでいきたいと思います!
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