第37回研究会(2020.11.03)
今回の研究会は久しぶりに富山国際大学に集まり、行いました。
まずは村田先生から今後の研究の方向性について提案があり、それらに対して議論が展開されました。
・「なりたい自分」を描いていくときにそこ に向かう今の自分が描けないと難しい。
・「なりたい自分」には、モデルや憧れとなる存在が必要だからこそ、人と接する機会は非常に重要。今までも様々な人と接してきたとは思うが、生き方までには繋がっていないのではないか。授業者の意識として、人と接することを1つの手立てとして見ることに終わっているのではないか。
・「なりたい自分」を見つけたり、設定したりしていくには学年の発達段階が関わっているので、低学年には難しい。
・他県のキャリアパスポートは利他的行動を聞いているものが多い。子供同士の人間関係や学級内での役割にもキャリアと繋がる視点は内包されているから、足元の学級経営を見直してみる必要がある。
・「働く」の語源は「傍を楽にする」と言われている。利他的行動が賛美されることが日本文化の根幹にはあり、そこに目指すキャリア教育像があると思う。
・キャリアを考える上では、「人としてどう生きるか」に向き合わざるを得ない。「人のために」は一つの軸であり、それに加えて「やりたいことをやる」という軸も必要。
議論を通して、それぞれの各教科等での実践を並べたときに、キャリア教育を意識した学級経営の重要性が見えてくるだろうという研究の大きな方向性が見えてきました。
その後、各自の予定している実践について紹介し合いました。算数科、社会科等の実践から振り返りに特化したものまで、様々な形で実践が進められる予定です。
<辻井先生より>
今年度の目標の一つはキャリア教育のハードルが高くないということを発信することである。教育活動のどこからでもキャリアに繋げられることを示せたらよいので、それぞれの実践を自信をもって進めていくことを大事にしてほしい。
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