第31回研究会(2020.03.25)
今回は、今年度最終回となる研究会を行いました。内容は以下の通りです。
①松井先生の教育観について
②今年度の研究の方向性について
③村田先生の大学院での研究について
まず、松井先生の教育観についてです。
松井先生がお話された中に、子どもたちには周りの状況を自分で正しく判断して、行動する大人になってほしいということがありました。
例えば、新型コロナウイルスに関するSNSの投稿を発端にトイレットペーパーやマスクの買い占め、またそれに伴う買い占めを恐れての必要以上の購入により、店頭に品薄になってしまった状況。
こういったことも、本当に必要な分だけ買うとか、情報が正しいのかを考え、判断し、行動するには、子どもといえど、考える機会があった方がよいと思える。
また、社会科単元で、キャッシュレス決済の是非について、グレーな問いを子どもに投げかけ、話し合いを行った授業実践について紹介されました。
次に、今年度の研究の方向性についてです。
今年度は、学習指導要領の全面実施により、キャリアパスポートも実施されます。そこで、本会では、キャリアパスポートの実施が、現場にとって負担感なく、そして何より子どもにとって実のあるツール足り得るには、どのような実践、手立て、支援が有効であるのかを検証していくことが本質的ではないかと話し合いましたが、まだまだ実施に向けた方向性が具体性を帯びてきていない状況であるため、今後も方向性については検討の余地が十分にあると考えられます。
そこで、次回4月の研究会では、各学校ではどのようなスタートを切ったのか、また、どのような方向性が示されたのかを、会員で集まって、いくつかの小学校の事例をもとに、共通点や相違点、これからどのような実践を行っていけばよいかについて議論していく予定です。
次に、村田先生より、大学院での学びと、今後の研究の詳細についてお話がありました。
キャリア教育を中心に据え、教師の「つなぐ」をテーマに自尊感情の高まりや、人間発達にどのような効果があるのかについて、検証していくというものでした。
詳細は割愛します。
最後に、アドバイザーより
キャリアパスポートの有効な活用について、学校行事や特別な授業だけでなく、普段の教科指導の中でも使えるので、是非生かしていってほしい。
松井先生の実践にもあるような、教師の世の中を見つめる視点が、授業構想のヒントになったり、子どもに問いかける答えのない発問につながる。是非、研究会でどんどん意見を交わして、互いの刺激にしてほしい。
いよいよ新年度が始まるが、さらなる飛躍を目指して、これからもどんどん挑戦していって、子どもたちのために楽しい実践を行っていってほしい。
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