秋の番外編 辻󠄀井教授の指導助言(2018.11.13)
実りの秋、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。実ある教育を語る会 代表 氷見卓也です。
先日私は勤務校において、総合的な学習の時間「夢 〜なりたい自分を思い描いて努力していこう〜Part2」と題したキャリア教育の研究授業を行いました。辻󠄀井教授にも参観いただき、本日、本時に関して、また今後の展開に関して指導をいただきました。
この授業は、先日、富山国際大学のホームページにおいて公開された紀要論文に記した一学期の実践の続編となります。
本時の展開は、なりたい自分に向けたマンダラートを記載する際、自分一人では完成できない箇所を仲間や先輩の助言をもらって埋めていき、なりたい自分に向けた実践意欲をさらに高めていく、といったものでした。授業の詳細については、冬に公開する論文において記します。
以下に、辻󠄀井教授からいただいた指導助言を記します。
・教師が喋っていた時間は45分のうちの13分。まずまずといった感じ。しかし、VTR視聴時間を除くと、まだまだ子供同士のかかわり、対話があってよい。
・導入が弱かった。さらっと流してしまったが、自分自身のマンダラートがいかなる状態など、まずは自己を振り返る時間を数分とってから本題に入るべきであった。
・子供達は、発言する仲間の方をよく見て話を聞くことができていた。
・アドバイスを書いた付箋を交換する場面では、最初は男子同士、女子同士ばかりで交流していたが、徐々に男女間でも交換するようになっていった。男女間の仲がうまくいっている。
・仲間からアドバイスの付箋をもらった後、2分程度、付箋を基に自分を振り返る時間をとるべきだった。
・先輩からのアドバイスのVTRを、大学生→高校生→中学生としたことで、内容が徐々に自分に近い未来になっていく構成がよかった。同年代の仲間からだけでなく、同校を卒業した先輩からのアドバイスだったことに、新鮮味を感じているようだった。
・先輩からのアドバイスのVTRを視聴する際、子供達は真剣に見入っていた。また、そこからの学びを書く時間も真剣に考えて書いていた。
・全体的な流れはとてもよかった。自己開示し始めた、自分自身、自分の弱さをさらけ出し始めた学級といった印象。今後もっと本音をさらけ出して話し合っていけるしかけをしなくてはならない。
・最終的に、自分を知り、夢をもち、何より自信をもつことがねらい。多くを望まないこと。
まだまだ指導をたくさんいただきましたが、書ききれません。ご指導いただいたことを、今後の展開に必ず活かし、見えてきたことを論文としてまとめていきたいと思います。
また今回は、算数科における指導において注意すべきこと、ノート指導のポイント、聞くことの指導なども教えていただき、本当に学び多き日になりました。
辻󠄀井教授、本当にありがとうございました。今後も、キャリア教育、そして授業実践そのものについて、追究し続けていきたいと思います。がんばります!
皆様、今後とも、我ら実ある教育を語る会をよろしくお願いいたします。
代表 氷見 卓也
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