第13回研究会(2018.10.12)
今回の研究会の前半は、村田先生が考えた総合的な学習の時間の全体構想についての協議、後半は氷見先生のキャリア教育実践の指導案検討を行いました。以下はその内容です。
1 キャリア教育の授業構想 提案:村田
提案、協議のポイント
① マンダラートの見直し
② 先輩の声の導入
③ 他教科との連携
①1年後、5年後、10年後における自分のライフプラン「自分分析シート」に記入することを導入とした。マンダラートは「目標」を設定、細分化するためのツールで、なりたい自分を表現するものとは少し違うように感じる。自分分析シートをもとに、なりたい自分に向けてマンダラートを作成し、振り返りを入れながら自分の将来に目を向けるようにしていきたいと考えた。
②将来を考えるにあたり、先輩の言葉が大きな影響を与えると考え、ビデオで子供たちに見せる。身近な存在から生の声を聞き、自分に必要なことをより自分事として考えさせる手立てとしたい。
③国語科「プロフェッショナルたち」の単元と並行させる。そうすることで、多くの職業や考え方に触れることができる。カリキュラムマネジメントにもキャリア教育は大きく関連させることができると考える。
2 キャリア教育 学習指導案検討 提案:氷見
提案、協議のポイント
①子供たちの関わり方
②マンダラートの形式
③振り返りの方法
①ワークシートに書けない部分をあえて作り、それを埋めるために友達と関わりを生み出す必要性を教師が設定する。誰と関わることで、どのように変容するか楽しみな部分でもあるが、どこまで教師が把握できるかが課題である。
②書き込む順番は個人に任せる。また随時書き加えていけるようにする。子供たちの夢を叶えるために今、自分ができることを書く欄には、数値化するなど、具体的な目標を書く必要がある。
③キャリア教育の評価はいかにその子が自分の将来について関心をもつようになるかという意欲が中心となる。それをどのように教師が評価していくか、これからの課題となる。
今回の研究会では、キャリア教育の奥深さを痛感しました。マンダラートひとつとっても、教師の捉え方が幾通りもあるという新しい発見でもありました。多くの実践を重ね、教師自身も振り返りながら、担任するクラスの子供たちに素敵な未来を少しでも思い描かせることができるようにしていきたいと感じる、そんな研究会となりました。
来月は、各自、実践を終えた上で見えてきたことを出し合い、年末に執筆予定の論文の骨子を描く予定としています。
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